珪藻土洞窟観光地化プロジェクト①

こんちは。しんけんです。

つい先日飲んでいたら「イケヤチさん」というステキなおっちゃんに出会って意気投合しまして、

なんやかんやあって(記憶を無くすまで飲んで)、珪藻土の洞窟を案内してもらう事になりました。その時にとても盛り上がって大きなプロジェクトに発展したので、その情報を随時紹介していこうと思います。

まずは、洞窟案内してもらったことを。

イケヤチさんはなんだかすごい方で、「能登のちょんがり節」と呼ばれる祭や農業、酒造りから日常のちょっとしたことを歌にされたモノを、100曲近く記憶し、一つずつ録音して、歌詞集を作っている。

元々は珠洲市役所の観光交流課に務め、珠洲市の産業の発展のため、揚浜式製塩と珠洲焼の観光化を進めていた。その二つはある程度まで出来たのだが、最後にやり残したことが、「珪藻土産業の観光発展」とのこと。

珠洲市内にはいくつも珪藻土を掘り出した洞窟が残っているらしく、その旧坑道を観光洞窟化させ一般に開放し、「珠洲市を支えた珪藻土産業を広く伝えることが最後の使命だ」とおっしゃていました。

とても方言が強く、酔ってらっしゃったの相まり、かなりのリスニング力を要した理解出来た情報は以上。

定年退職後に民間団体と組んでプロジェクトを立ち上げたのだが、田舎ならではの複雑な理由で途中頓挫。理由はここでは書ききれないほどなので、後日何かしらでまとめます。

そんな話しを聞き、熱くなった我々は「なんとかしましょう!」「一緒にやってくれるなら、オラもガンバっか!」

熱く乾杯をした後、そこからの記憶は途絶えている。

 

 

 

後日電話が来て、集合したのが有限会社丸和工業。古き良きデザインのホームページが特徴的ですね。

上の画像の様な七輪を作っている会社なのですが、ざっくり珪藻土と切り出し七輪のご紹介を。

珪藻土とは、約1500万年前の藻類「珪藻」の化石が堆積して出来た地層から、産出された岩石。珠洲市内の地面の90%が珪藻土で出来ていると言われているらしく、古くは江戸前期の炙り文化支えた一大産業だったそう。

珪藻土の主な特徴は、無数の細かい穴が空いているコトから、湿気を吸い込んで排出する湿度調整の機能や、七輪の場合は火持ちが良く、消火後もすぐ熱が冷めるなどなど。

「切り出し七輪」とはブロック状に切り出した珪藻土を、そのままノミなどでくり抜いたり、削ったりして七輪にしたもので、奥能登特有の産業です。

全盛期は100近い工場があったのだが、現在は3〜5社。その中でも恐らく一番歴史が深いとされているのが、丸和工業さんの様です。

 

それでは丸和工業さんの洞窟内へ。

 

 

こんな感じでブロックを切り出していた。

粘土質な土壌のためチェーンソーなどの機械では土が絡み、うまく掘り出せないので、鉄砲ノミと呼ばれる長ーいノミ使って、手作業で一個一個取り出していくのだそう。

長い木の板の様なモノを押し当て、そこに掘る目安をノミで跡を付けて、綺麗なブロック状に切り出していく。

 

 

坑道中は壮大な神殿の様になっていて、高いところで3mほどの高さ、全長2km以上も続いている。中は程よく涼しく、湿度・気温共に年中一定に保たれているという不思議な洞窟。

迷路の様に様々な方向に道が進み、良くわかないところと繋がっているので「迷子になったら二度と出てこれないから気をつけて」と言われ、それ以来案内してくれたお兄さんの側を離れることが出来なくなった。

 

 

垂直にノミを入れると、手が壁の隙間に入らなくなるので斜めに鉄砲ノミを入れなければならない。

そのため、壁面は全て綺麗な階段状になっている。

画像を良く見るとわかるのだが、全ての壁と天井にノミの跡が無数に残っており、それが2kmも続く坑道の全てに刻まれている光景は本当に圧巻。

人の手が生み出した洞窟の圧倒的存在感。

どれだけの人が、どれだけの年月をかけて、どれだけ鉄砲ノミを打ってきたのか。想像するだけで震えてくるのだが、その痕跡が生々しく残っており、その気配が歩くたびにひしひしと伝わってくるのだ。

 

 

前述の坑道は現在も使われており、イケヤチさんが活用しようとしているのは昔使われていた旧坑道。暗くて写真は取れなかったのだが、空気を入れるための穴がポッカリと空いていて、幻想的な景色を創っていた。

旧坑道も基本的には鉄砲ノミの跡が無数に残り、迷路の様になっているのだが、現在使われている坑道の残土をそこに廃棄されているので、少し坑道内が狭くなっている。

この旧坑道の残土を排出し、観光洞窟として復活させ、

さらに市内唯一の焼酎製造会社「日本醗酵化成株式会社」と協働して珪藻土貯蔵焼酎を作るというプロジェクトだ。

まず我々は、そのプロジェクトの全体像を可視化し、スケジューリングとファウンドの申請と資金集めをする事になった。

とりあえず、メンバーの和田さんが卒業制作の題材に困っていたので、このプロジェクトの推進を卒業制作にしつつ、和田さんが珠洲に通うためのアリバイ作りにした。

 

 

和田さんが切り出したブロックを掘っている様子。

掘り心地は、板チョコを包丁で切ってる様な「ポリポリポリ」と気持ちよく削れる感じ。

削りカスもなんだかチョコみたいだったので、思わず一口食べて見たのだが、

これが本当にチョコみたいな食感で、カカオ250%のチョコといった感じ。とても苦くて口溶けが悪く、くそマズいのです。

こういった商品にならないブロックも大量にある様で、

食べる以外の用途としての活用を考えていこうと思いました。

 

 

おわり

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