まちづくり

滞在交流施設日置ハウス オープン 〜珠洲市でのまちづくりの第一歩「地域と結びつくこと」について〜

 

自分は地域おこし協力隊として珠洲市役所に勤務してます。

「域学連携」という担当で、地域と大学の連携を推進させていくことが主な活動です。

 

珠洲市は4つの大学(金沢大学、金沢星稜大学、石川県立大学、金沢美術工芸大学)と連携協定を結んでいます。

 

そして、日置ハウスは域学連携の拠点として整備された宿泊施設で、

この施設の管理運営を行い、

若年層の交流人口を拡大させるというのが主なミッションです。

 

今回の記事では、6月1日にオープンするまでの一連の流れから地域と結びつくことへの考察、

次回では行政と民間の乖離、域学連携についての考察をまとめたいと思います。

 

現状、このスペースに直接は関係ないんですが、今後の関わりを見越して、

かつ個人的な関わりが強いので「まちづくり」としてまとめたいと思います。

 

 

行政主導の宿泊施設を、いかに地域主体にしていくか

 

hiki_4.jpg

日置ハウス https://hikihouseorito.wixsite.com/hikihouse

 

【初期情報】

まず、珠洲市は民間企業が入ってくることが少ない、かつ大きな企業があまりないので、

行政が民間企業のようなことをやってたりしてます。

そこから地域に委託するというのが主に、

珠洲市役所が珠洲を活性化させるための手法だとこの3か月ほどで認識しました。

 

例えば、シェアハウスや宿泊施設の他にイベントスペース、道の駅のような飲食店も珠洲市役所が手掛けています。

 

積極的に地域へアプローチし、施設の初期投資を行い、地域に委託運営させていくことで

雇用の創出や外貨の獲得を行い、経済を回してくという仕組みです。

 

基本行政という組織は、「管理だけ」をしていくことが主な仕事だと思っていたのですが

珠洲の場合は「創造する」ような仕事を行政が行っています。

これは現市長が元々経済界で活動されていた影響もあるのではないかと。

 

後に話しますが、これがこの人口減少の著しい自治体の生き残る術でありながら、様々な問題も孕んでいる術なのです。。。

 

そんな行政の「創造」の元造られたのが日置(ひき)ハウスです。

 

 

 

【宿泊施設としての運営に向け】

4月に着任した時は、運営するための地域委員会と、建物だけがありました。

 

 

「行政も委員会も宿泊施設の運営は初めてだから、君にかかってるから、頼むよ」

と、お願いされ、ほぼすべて任された。

 

 

初年度は芸術祭のアーティストやサポーターに向けた限定的な運営なので、

ある種、準備段階のようなものでした。

 

しかし、6月からすでに泊まる人が決まっていたので早急に準備を進めなければいけなかった。

 

なのでまずは、以下の手順で準備を進めてきました

 

 

①お母さんたちの掃除マニュアル作成

②お掃除の手順のレクチャー、備品の管理方法

③日中勤務の人の施設管理マニュアル作成

給料等の支払いのための書類作成

④宿直勤務のマニュアル作成、レクチャー

⑤HP作成

⑥予約の管理の方法作成

⑦当日受付の方法レクチャー

⑧チラシ作成

⑨シーツの管理方法作成

 

 

これを3か月ほどで整備し、宿泊者を受け入れていくまでもっていくのわけですが、

 

 

それが非常に大変だった!

 

 

特に大変だったのが、予約は市役所で受付け、管理は日置ハウスで行うので、

その諸々のやりとりを

運営委員会の方々がデジタル関係に全く無頓着が故に、

すべてアナログで行うという。。。

 

Lineすら入れていないというので、ほぼ電話。。。

 

デジタルでもらった予約者の情報をFAX。。

 

 

「グーグルドライブで管理してグーグルカレンダーに入れてLINEしたら一撃なのに・・・!」

 

 

と思いながらも

 

 

これが「地域と結びつくこと」なのだ

と痛感した。

 

 

おそらく強引にデジタルを導入し、効率を求めることもできるのだが、それが良い方法ではないことに気付いた。

 

なぜなら「自分がやっている」という意識を地域の方と共有して一緒に進めなければ、

「他人にやらされいる」という感覚に陥ってしまうからだ。

 

こうなると、地域の人との距離がどんどん乖離し、

血の通った関係が作れず、

本当の意味での「まちづくり」にならない。

 

なんでも任されるとやってしまうのだが、これが結構マズイかったと今になっては思う。

 

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試しに泊まってみる会 in 日置ハウス

 

 

序盤は自分で考えたことを、効率的にマニュアル化し、レクチャーしていたのだが、

珠洲の地域の人にとって「効率」や「仕事として」という意識は、さほど重要ではなく、

すべては「関係性」と「コミュニケーション」が重要な要素を占めている。

 

なので、マニュアル化するより、

一緒にやりながら

 

「こんなんにしてきましょーか」
「なにか不都合なことあったら自由に変えていってくださいねー」

 

と、ゆとりとコミュニケーションの中から作っていくことが大事だと気付いた。

そうして自分のまちづくりの一歩が始まったのだが、

 

 

行政としてはそうヌルイことも言っていられず、

 

 

その間で苦労することになる。。

 

 

それはまた次回にて、、、。

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