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オトワキさんという人間 ~自分が重要だと思っていたことは、ここではさほど重要ではない~

  ここで書いたオトワキさんという人間を紹介します。     「オトワキさん」 […]

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日常

猫が(連れて)来た。

投稿日:

 

知ってる人がいない土地に移住してくると、

1人になる時間が非常に増えます。

 

これは田舎の醍醐味で、

むしろ静かな時間を求めて田舎を選んでいるのですが、

3ヶ月ほど経つと慣れて来て

 

シンプルに寂しくなるのです。

 

2人で一軒家を買って移住して来たものの、

相方は七尾の宿泊施設に武者修行に出かけたので、

 

ほぼ1人なわけです。

 

そこで、憧れであった猫との生活をしてみようと思い立ったのだ。

 

だが、

 

 

「安易に生命機能を持つ物体に手を出してはいけない」

 

25年の歴史を有するリトルシンヤが語りかけてくるのです。。

 

 

しかし

人間、寂しさには勝てない動物です。

 

それならば同じく寂しい思いを抱えてる猫を引き受けようと、

 

里親を募集しているホームページを見まくる日々が始まりました。

 

 

 

「空前の猫ブーム」

 

 

あまり知らなかったのですが、世間って空前の猫ブームだったんですね。

どのホームページもほとんど引き取り先が見つかっていて、

 

寂しい思いをしている猫はほとんどいない。。。

 

これは嬉しいことなのです。

自分の愛する猫たちが寂しい思いをしていないのだから。

 

そもそも自分は犬派だったのですが、

大人になるにつれて、自分のコントロールが効かないものを好むようになり、

 

その極限が猫だ

という結論に至ったのです。

なので、猫との生活を憧れていたわけだ。

 

 

しかし、世間は空前の猫ブーム。。。

 

 

「寂しい思いをしている猫がいないならいいじゃないか」
「みんなが幸せになればそれでいいじゃないか」
「自分の独善のために猫を利用してはいけない」
「ご縁がなかったんだ」

 

リトルシンヤに畳み掛けられそう、諦めた。

 

 

 

 

「数日後」

 

 

その後は猫の癒し動画をただ見つめている日々が続いた。

 

 

 

「これでいいんだ」

 

 

そう思っていた矢先、

珠洲の移住者コミュニティから連絡があり、

 

 

 

能登で猫の多頭飼い崩壊したお家の猫の、引き取り手を募集してるとのこと。。。

 

 

 

1週間後、殺処分されてしまうらしい。。。

 

 

 

 

 

「ここでいかないでお前はどうするんだ、お前が彼らを救うんだ!」

 

 

 

と先日まで「安易に生命機能を持つ・・・」とか言って自分を引き止めていたリトルシンヤが、

手のひらを返して猫の元へとアツく誘うわけだ。

 

 

人間の意思とはそういうものですね。

 

 

 

 

「猫(連れて)来ちゃった」

 

 

IMG_6842.jpg

そんな流れで、猫を一匹引き受けました。

ご覧の通り可愛らしいグレーの子猫ちゃん。

名前は白でも黒でもどっちでもないので「どっち(愛称どっちゃん)」

 

 

「グレー 猫 性格」

 

とかで調べてみたのですが、ネットの情報を信じてはいけません。

 

 

猫は一匹一匹全然性格が違います。

育った環境でも全然変わります。

多頭飼いで育った猫は甘噛みも覚えていて、寂しがり屋で、ほぼ寄り添って寝て来ます。

 

猫を買うときは、複数の猫で暮らしていたかどうかが結構大事です。

 

 

IMG_6903

こうして猫との生活が始まりました。

本当に愛おしいです。

 

 

他にも数匹いましたが、自分の経済力では一匹が限界でした。

 

 

その日たまたまグレーのズボンを履いていたのでどっちゃんにしました。

 

他の子は、誰かが引き取ってくれることを祈り、泣く泣く諦めました。。。

 

 

奥能登地域は猫の多頭飼い崩壊が結構起こっているらしく、

保健所に来る猫も多いので、短い期間しか募集を行えない。

人口減少によって引き取り先もなかなか見つからない。

なので、かなりの数の猫が殺処分されているようです。。。

 

 

う〜んんんん。。。

なかなか難しい問題です。。。

 

 

自分1人では解決できない問題です。。

目の前の生命を大切にしていこうと思いました。

IMG_6966.jpg

 

 

おわり

日常

飯田町灯籠山祭りに参加①〜そこに住んでいる者として見えるもの〜

投稿日:

 

IMG_7028.jpg

毎年7月20日は21日珠洲市飯田町の灯籠山祭り。

祭り当日は豪華な山車を引っ張り、

橋に並んだところで打ち上げ花火も上る華やかな祭りだ。

 

だがしかし!

 

当事者として参加すると、それはほんの一部の側面でしかないことに気付く。

そこに住んでいる者にしか見ることが出来ない祭りの裏側を、

 

移住して参加した者として伝えたい。

そして飯田の祭りの魅力を考察したいと思う。

 

 

「初期情報」

 

珠洲市のお祭りは各地区で開催され、さらにその地区の区分もかなり細かく分かれているので、

全部で約50以上の祭りが行われているとのこと。(正確な数字はわからない)

 

その中でも飯田の祭りは7月に行われる灯籠山祭りと、8月に行われるキリコ祭りがある。

飯田町のなかでもさらに8つの町内(今町、栄町、南町、南濱町、鍛冶町、吾妻町、港町、大町)

に分かれていてそれぞれに灯籠山祭りの際に引いている山車とキリコがあり、

写真では9つあるのは、体験用の山車がひとつ用意されているので9つある。

 

自分たちは吾妻町に在籍している。

 

吾妻町は飯田の中でも唯一の漁師町なので、若い人が多く、活気がすごいらしい。(他の地区の雰囲気はしらないが、確かに元気)

 

ここからの話しは吾妻町での祭りの過ごし方なので、すべての町内がそうであるという訳ではないのでご注意を。

 

 

お祭りの準備

 

 

IMG_6975.jpg

集会所での準備の様子

 

 

準備はその年の4月頃から始まる。

 

各町内に集会所があり、そこで作業をしている。

 

 

この集会所という文化がおもしろい。

 

 

町内の人が無料で使える平屋で、結構広い。

主に祭りの準備の道具や、BBQ用の道具が置いてあり、

祭りの時期になると昼夜問わずそこで作業しているのだ。

 

祭りの準備は、人形作りから始まり、山車の装飾、子供たちの踊り場の整備、協賛金をもらった人の行灯制作、設置など

かなりの時間を有する作業ばかり。

 

仕事が終わると集会場に集まり、毎日夜中の12時近くまで作業している。

話すこともなくなって来るとディープな話しばかりになって来る。(ここでは話せないようなことばかり)

 

こうやって行われるコミュニケーションが、町内の存続を成り立たせているというわけなのだと、

肌で感じた。

 

 

 

「開催前のBBQ」

 

IMG_7017.jpg

 

準備が終わり、いよいよ祭り本番が近づくと

集会場の前でBBQが開催される。(正確には、その2週間前の準備が佳境を迎えた際にもやる)

 

山車に光をつけ、太鼓を叩き、笛をならして歌いながら酒を飲む

 

素晴らしい空間だった。

 

 

移住してすぐの頃に「珠洲の人は祭りのために生きてる」と聞いていたが、本当にその通りなのだと思った。

 

大変な準備の後に、光悦した表情で山車を見ながらお酒を飲む姿に、

その強い思いを感じた。

 

 

「本番、祭り全行程とその裏側」

 

IMG_7055.jpg

 

本番当日は、朝9時から始まる。

 

子供たちの踊り場にたどり着くと、踊りのお披露目が始まる。町内の子供たちの自己紹介が行われ、ここで子供達の成長をみんなで見守る意図があるそうだ。

 

 

 

IMG_7057.jpg

アイスを食べたりしながら午前中は結構のんびり進む。

 

ちなみに山車の中は人が3・4人入れるほど広く、クーラーボックスが3台あってビールや酎ハイ、日本酒が大量に積まれている。

 

日本酒は当日の二日間や打ち上げを含め一升瓶50本ほど無くなるらしい。。。

 

 

お昼ごろになるとビールが回ってくる。

 

「一升瓶を持ってお酒を勧めてこい」と促され、綱を引く人たちにお酒を進める。

基本的に20代の若い衆がそういった事をこなしたり、

ゴミをまとめたりする。けっこう強めの縦社会だった。

 

夜になってもお酒を飲んでは山車を引き続ける。途中のご飯は若い衆がおにぎりやたこ焼きなどを買ってきて配り歩く。

 

 

IMG_7038.jpg

一日目の夜8時ころにすべての山車が橋に集まり、花火が打ち上がる。

観光客には、ここで祭りが終わると思われがちだが、

 

 

この花火はほんの一息つくための休憩に過ぎないのだ。

 

 

ここからがそこに住んでいる者たちの本番だ。

 

②へ続く

まちづくり

滞在交流施設日置ハウス オープン 〜珠洲市でのまちづくりの第一歩「地域と結びつくこと」について〜

投稿日:

 

自分は地域おこし協力隊として珠洲市役所に勤務してます。

「域学連携」という担当で、地域と大学の連携を推進させていくことが主な活動です。

 

珠洲市は4つの大学(金沢大学、金沢星稜大学、石川県立大学、金沢美術工芸大学)と連携協定を結んでいます。

 

そして、日置ハウスは域学連携の拠点として整備された宿泊施設で、

この施設の管理運営を行い、

若年層の交流人口を拡大させるというのが主なミッションです。

 

今回の記事では、6月1日にオープンするまでの一連の流れから地域と結びつくことへの考察、

次回では行政と民間の乖離、域学連携についての考察をまとめたいと思います。

 

現状、このスペースに直接は関係ないんですが、今後の関わりを見越して、

かつ個人的な関わりが強いので「まちづくり」としてまとめたいと思います。

 

 

行政主導の宿泊施設を、いかに地域主体にしていくか

 

hiki_4.jpg

日置ハウス https://hikihouseorito.wixsite.com/hikihouse

 

【初期情報】

まず、珠洲市は民間企業が入ってくることが少ない、かつ大きな企業があまりないので、

行政が民間企業のようなことをやってたりしてます。

そこから地域に委託するというのが主に、

珠洲市役所が珠洲を活性化させるための手法だとこの3か月ほどで認識しました。

 

例えば、シェアハウスや宿泊施設の他にイベントスペース、道の駅のような飲食店も珠洲市役所が手掛けています。

 

積極的に地域へアプローチし、施設の初期投資を行い、地域に委託運営させていくことで

雇用の創出や外貨の獲得を行い、経済を回してくという仕組みです。

 

基本行政という組織は、「管理だけ」をしていくことが主な仕事だと思っていたのですが

珠洲の場合は「創造する」ような仕事を行政が行っています。

これは現市長が元々経済界で活動されていた影響もあるのではないかと。

 

後に話しますが、これがこの人口減少の著しい自治体の生き残る術でありながら、様々な問題も孕んでいる術なのです。。。

 

そんな行政の「創造」の元造られたのが日置(ひき)ハウスです。

 

 

 

【宿泊施設としての運営に向け】

4月に着任した時は、運営するための地域委員会と、建物だけがありました。

 

 

「行政も委員会も宿泊施設の運営は初めてだから、君にかかってるから、頼むよ」

と、お願いされ、ほぼすべて任された。

 

 

初年度は芸術祭のアーティストやサポーターに向けた限定的な運営なので、

ある種、準備段階のようなものでした。

 

しかし、6月からすでに泊まる人が決まっていたので早急に準備を進めなければいけなかった。

 

なのでまずは、以下の手順で準備を進めてきました

 

 

①お母さんたちの掃除マニュアル作成

②お掃除の手順のレクチャー、備品の管理方法

③日中勤務の人の施設管理マニュアル作成

給料等の支払いのための書類作成

④宿直勤務のマニュアル作成、レクチャー

⑤HP作成

⑥予約の管理の方法作成

⑦当日受付の方法レクチャー

⑧チラシ作成

⑨シーツの管理方法作成

 

 

これを3か月ほどで整備し、宿泊者を受け入れていくまでもっていくのわけですが、

 

 

それが非常に大変だった!

 

 

特に大変だったのが、予約は市役所で受付け、管理は日置ハウスで行うので、

その諸々のやりとりを

運営委員会の方々がデジタル関係に全く無頓着が故に、

すべてアナログで行うという。。。

 

Lineすら入れていないというので、ほぼ電話。。。

 

デジタルでもらった予約者の情報をFAX。。

 

 

「グーグルドライブで管理してグーグルカレンダーに入れてLINEしたら一撃なのに・・・!」

 

 

と思いながらも

 

 

これが「地域と結びつくこと」なのだ

と痛感した。

 

 

おそらく強引にデジタルを導入し、効率を求めることもできるのだが、それが良い方法ではないことに気付いた。

 

なぜなら「自分がやっている」という意識を地域の方と共有して一緒に進めなければ、

「他人にやらされいる」という感覚に陥ってしまうからだ。

 

こうなると、地域の人との距離がどんどん乖離し、

血の通った関係が作れず、

本当の意味での「まちづくり」にならない。

 

なんでも任されるとやってしまうのだが、これが結構マズイかったと今になっては思う。

 

IMG_6691.jpg

試しに泊まってみる会 in 日置ハウス

 

 

序盤は自分で考えたことを、効率的にマニュアル化し、レクチャーしていたのだが、

珠洲の地域の人にとって「効率」や「仕事として」という意識は、さほど重要ではなく、

すべては「関係性」と「コミュニケーション」が重要な要素を占めている。

 

なので、マニュアル化するより、

一緒にやりながら

 

「こんなんにしてきましょーか」
「なにか不都合なことあったら自由に変えていってくださいねー」

 

と、ゆとりとコミュニケーションの中から作っていくことが大事だと気付いた。

そうして自分のまちづくりの一歩が始まったのだが、

 

 

行政としてはそうヌルイことも言っていられず、

 

 

その間で苦労することになる。。

 

 

それはまた次回にて、、、。

日常

ついに能登半島先端 珠洲に移住③ 〜コミュニティ入る〜

投稿日:

IMG_6640

 

他の地域はどうかわからないが、珠洲市には「移住者コミュニティ」なるものがある。

これも移住担当の方のお告げから、参加させてもらった。

移住した際にどのコミュニティに所属するかは、その後の生活を送る上で非常に重要であるように感じる。

田舎であるほど、趣味やスポーツなどに勤しむコミュニティが活発で、

草野球チームや釣り仲間のようなコミュニティから

市民の人と接点をもつことから始めると、自然と街に溶け込んでいけるのではないかと

 

自分の中のリトルシンヤがそう言っていた。(のであまり参考にはならない)

 

この移住者コミュニティは、珠洲に移住してきた人たちが集うコミュニティで、

そんなコミュニティがあることにも驚いたが、

なにより若い人がたくさんいて驚いた。

 

珠洲に来てから「20代は自分だけなんじゃないか」くらいの対応を受けていたので、

ほんとに驚いた。

 

 

感覚的には100人くらいいたが、実際は30人くらいだったように思う。

 

 

今回の会は、珠洲にUターンしてきた方が「いかなてて」というレコードショップ兼飲食店をオープンした記念や

コミュニティの人達の結婚祝い、自分の歓迎会など盛りだくさんな内容。

移住者が増えるたびに歓迎会を開いたり、移住に関する悩みなどをコミュニティ間で解決したりしているとのこと。

そんな風に移住者のコミュニティ形成をサポートしてくれるのも珠洲市の良いところだと感じる。

 

さらに、

 

面白い移住者がたくさんいるというところも珠洲移住者コミュニティの魅力的なポイントだ。

能登半島先端に移住するというだけでも、やはり風変りな方は多い(自分がいうのもあれだが)

だからこそ、なぜかみんな気が合い、多様性を受け入れてくれる素地がある。

 

 

そこで出会ったステキな移住者を紹介したい。

 

 

 

「カリフォルニアから来ました!」

 

 

この会に、小柄で綺麗な顔立ちの外国人男性が一人いた。

色が白くて、目は青く、カタカナ5文字で言えば「ザ、イケメン」

 

「この人も移住者なのか?」と、すこし疑問に思っていたら、

 

 

「ようこそ!珠洲市へ!どこからきたの?」

 

 

と、明るく流暢な日本語で話しかけてくれた。

 

 

それはそれは手慣れていて、何度も移住者の人と会話してきたのだろうと直感的に思い

「あ、絶対珠洲に住んでる移住者だ」と一瞬で理解した。

 

たぶん自分が移住者の女子だったらイチコロ。

 

 

この一月ほどで何度も一連の移住の経緯を話してきたので、

自分なりに自己紹介がかなりうまくなったと思っていたのが、

珠洲弁を織り交ぜた流暢な日本語に圧倒されたのと、

彼の移住への経緯が気になりすぎて、グダグダ。

 

 

むしろこちらが日本に来たての外国人状態だった。

 

 

 

「自分はカリフォルニアから移住してきました!」

 

自分の北海道出身という意外性を売りにしてきたのが、恥ずかしいくらいの意外性。

 

 

彼の移住の経緯を簡単に説明すると、

 

 

①外国語交流チャットで今の奥さんと知り合ったとのこと。

②奥さんは珠洲に移住してきた人で、チャットで仲良くなり、お互いに珠洲とカリフォルニアを行き来していたそう。

③そして彼は、珠洲が気に入り、カリフォルニアから移住。

④珠洲以外の土地はほとんど行ったことがない。

 

 

そんな愛の育み方があるのか?すごいな!

 

と思っていた矢先の彼の一言

 

 

 

「いや~現代のRomance(ロマンス)だね~~!」

 

 

ルー大柴か!

 

 

だが、このRomanceの発音は、我々がよく広瀬香美の歌などで耳にする「ロマンス」とは別次元の響きだ。

 

ネイティブ中のネイティブな発音。

マンス」ではなく「ルーンス」。

 

 

珠洲に来て一番笑った。(2ヶ月しか経ってないが)

 

珠洲弁のリスニングにの授業中に、ネイティブ中のネイティブの英語を聞くことになるとは思わなかった。

 

 

その他紹介しきれないほど面白い人たちがたくさん集まっている。

 

 

こんなにいろんな人や人生があるんだなと、改めて痛感した。

 

 

珠洲は価値観が揺らされる瞬間が多くある。

 

 

珠洲に来るまで、このコミュニティの存在を知らなかったが、

 

移住を考えている地域のコミュニティを調べることは、その風土や土地柄を理解するのに一番の方法だと、自分は感じます。

 

 

 

これにて移住をしてからしてきたことシリーズ終了です。

 

 

おわり

日常

オトワキさんという人間 ~自分が重要だと思っていたことは、ここではさほど重要ではない~

投稿日:

 

ここで書いたオトワキさんという人間を紹介します。

 

 

「オトワキさん」

 

彼から僕たちの珠洲生活は始まった。

移住して最初に行った居酒屋「ろばた焼き あさ井」さんで出会い、意気投合。

一軒家を購入して移住してきた自分たちが面白かったのか

 

 

「飯田町での飲み方を教えてやる」

 

 

と言われ、そのまま2次会に連れて行ってもらった。

もちろん、そこで初めて会った。

 

 

そんなことは彼にとって重要ではない。

 

 

珠洲に来た。それだけでもう友達なのだ。

 

 

すこし肌寒い季節であったが、半袖にジーパン、ゲタを履いていた。

小さな街の静かな通りで、大きなゲタの音を響かせて案内してくれた。

年齢はおそらく60代で、白髪混じりの坊主がなんとも渋い。

 

2次会は「しーほうす」というスナックで。

オトワキさんが作ったという梅酒を飲みながら話した。

珠洲の高齢の方は方言がかなり強く、お酒が入るとかなりのリスニング能力が必要になるが、

スナックのママが通訳に入ることでかなりスムーズに会話ができる。

 

 

田舎に移住をするなら一家に一台ママが必要だ。

 

 

だが、ママもそんなに暇ではない。

ママがいなくなるとほとんど聞き取れないが、

 

 

そんなことは重要ではない。

歌を歌いながら、酒を飲み、笑い合う。

会話の内容はさほど重要ではないのだ。

 

 

 

歌っていたカラオケも、酔いのせいかかなりリズムが遅れていた。

 

 

 

だがオトワキさんにとって、そんなことは重要ではない。

とても気持ち良さそうに歌っていた。

しゃがれた歌声が心地よい。

 

 

カラオケボックスに慣れ親しんだ自分たちにとって、別の世界にいるような感覚だった。

ひとしきりスナックを堪能して、次は蕎麦屋さんに連れて行ってもらった。

 

 

餃子が美味しい蕎麦屋「やぶ椿」。

珠洲での飲み会は2次会はスナックでカラオケ、最後は「やぶ椿」で〆るのが定番らしい。

お互い結構酔いが回ってきて、

どんな会話をしていたが覚えていない(そもそもあまり聞き取れていない)が、

 

どうやらオトワキさんは、

飯田の灯籠山祭りが街の電線などの影響で一度途絶えた時に、

なんとか復活させようと実行委員会のようなものを編成したり、

青森のねぶたの人形作りを学んだりと奔走していたらしい。

 

祭りが復活した時は大変感動したそう。

 

実は、そんな重要な歴史の一部を担っていた人だったのだ。

 

こんな風に、普通に過ごしている市民の1人が、街の重要な歴史を担っていたりする

すごい町だ。

 

「ヨバレにおいで」と言われ、解散した。

 

 

「次の日」

 

 

次の日、スーパーでオトワキさんに会った。

相変わらずゲタの音を響かせていた。

 

「こんにちは!昨日はありがとうございます。」

 

というと。

 

 

「お〜〜〜〜〜、、お?」

 

 

 

 

完全に自分のことを忘れていた。笑

 

 

「昨日飲みに連れて行ってくれたじゃないですか〜」

と言っても、

 

思い出したような思い出していないような微妙なリアクションだった。

 

 

 

一晩だけ抱かれた女の気分だった。笑

 

 

 

「じゃあ、また飲も〜な〜。」

 

と言われ、その場は別れた。

やはり、オトワキさんにとって、誰と飲んだかはさほど重要ではないのだ。

 

 

その次の日、

お家にヨバレの招待状が届いてた。

オトワキさん直筆の招待状だった。

 

自分の名前は書いていなかった。

 

住所も書いてないし、お家の場所は大体しか伝えていないので

おそらく近所を聞いて回って探し当ててくれたのだと思う。

 

 

 

なんとなく、オトワキさんが重要だと思っていることがわかった気がした。

 

 

 

おわり

日常

ついに能登半島先端 珠洲に移住② 〜酒屋で情報収集〜

投稿日:

 

区長さんとご近所さんへのあいさつ回りを終えた我々の冒険は、次のステージへと向かう。

まずは酒屋で情報収集。

 

 

これはドラクエで身につけた術だ。

 

 

現実世界でも街の酒屋には情報が集まる。

特に田舎の酒屋は地元の人達が集う最高のスポットだ。

 

見たことのない顔があるとほぼ確実に話しかけてくれるし、お酒の勢いで仲良くなることも出来る。

さらにマスターと打ち解ければ、マスターを通じてお客さんへ我々の情報も拡散してくれる。

 

ご近所へのあいさつ回りが終わった後は「酒屋で情報収集」。

 

周辺地区に怪しい者じゃないことを知らせるためには必ず通るべき道だ。

このステップを踏めばほぼ確実に村八分に合うことはないと思われる。

そして、そこの酒屋で素晴らしい出会いを果たす。

後にオトワキさんという人間で語るが、彼が始まりだ。

こういった出会いが自然と起きるのが田舎暮らしの醍醐味であり、珠洲の良いところだと思う。

 

 

珠洲最大のコミュニティスポット ろばた焼きあさ井

 

 

「居酒屋はどこがいいのだろう。。。」

 

そんな悩みも移住担当の窓口に聞けばすべて教えてくれる。

飲み屋の相談まで真摯に対応してくれる素晴らしい窓口だ。

頼るところのない土地では、本当にこういう方がいると助かる。

移住を考える際には、その土地の移住担当窓口が

 

「居酒屋の情報に詳しい」

 

というのは、ひとつの判断基準だと自分は考える。

 

なぜなら、移住担当の方も移住者を増やすための「冒険」をしている。

その冒険のためには市民目線、移住者目線での生活環境をしることが大事で

「酒屋で情報収集」

 

がやはり必須事項だからだ。

 

 

 

IMG_6634.JPG

 

 

我々が住むことを決めた町は珠洲市の中心地飯田町。

飯田町には飲食店も結構あり、庶民的なお店から高級店まで幅広く揃っている。

(といっても14・5店舗ほど。これだけあれば充分だ)

その中で様々なお店を教えてもらったのだが、

 

「まずはあさ井さんに行きなさい」とのお告げを受け、

向かったのが「ろばた焼きあさい」 http://robatayaki-asai.com/

 

店内は明るく、程よく雑多だが小綺麗な空間。

 

ビールのジョッキがすっごく冷えている。←これ重要

 

焼き物やお刺身等の居酒屋定番のメニュー以外にカニのグラタンや限定メニューなど、海外で修行をしたそうなので和食以外のメニューも結構ある。

地元の人を飽きさせない工夫が見て取れる。

 

そして刺し身用の自家製醤油があるところもニクい。

 

 

もちろん、

 

言うまでもなく、

 

すべて、

 

美味。

IMG_6636.jpg

 

案の定、店主に話しかけていただく。

 

「今日はどちらから?」

 

と尋ねられ、移住してきたことと一軒家を買ったこと、一通りの経緯と思いのたけを話すと

一気に目の色がキラキラと変わる。

興味深々でいろんな質問を受ける。

 

 

「こんななんもないところに~」

 

 

この照れくさそうな表情で謙虚に語る珠洲の人が最高にかわいらしい。

 

 

 

家族経営らしく、従業員の方も話しを聞きつけ会話に参加する。

 

回りの地元のお客さんも話しを聞いているので会話に参加する。

 

質疑応答が縦横無人に飛び交う。

 

最高の空間。

 

一瞬で珠洲市民になった。

 

 

 

そして、先述したオトワキさんという人間に出会い、この町での飲み方を教わった。

少し肌寒いのにゲタを履いていた。

彼もまだ冒険の途中なのだ。

 

田舎に移住した際は「酒屋で情報収集」すること、

珠洲では「ろばた焼き あさ井」さんに行くこと。

 

冒険を進めていくための第一歩だ。。

 

オトワキさんとの出会いについてはこちら

 

次回は「田舎に移住してからまずすること③〜コミュニティ入る〜」

日常

ついに能登半島先端 珠洲に移住 !! 田舎に移住してからしてきたこと① 〜区長に挨拶〜

投稿日:

「珠洲に着陸」

 

大学4年間の滑走路を経て飛び立ち、、、、

 

2年間の暗黒フリーター時代を彷徨う、、、。

 

2017年某日、大気圏に突入。(退職)

 

4月2日、ついに珠洲市に着陸。(4月3日が初出勤だが)

 

IMG_6610

 

ゆとり教育で培われた持ち前の大らかな時間の使い方のおかげで、半分夜逃げ状態で着陸した訳だが、

本当の意味で大らかな移住担当の方のおかげで、スムーズに移住してからの段取りが出来ました。

本当に感謝です。

 

珠洲市は窓口がけっこう整備されていて、移住者への対応やその後の生活のアドバイスなど非常に手厚く保護してもらえている印象。(他の地域は特に知らないけど)

 

というか、みんな本当に人口減少に対して危機感を持っていて、是が非でも珠洲に残り続けて欲しい。宝物を見る目でキラキラとお話ししてくれる。

この後にも話すが、本当に「若い」というだけでもこの土地にとっては価値があるのだと。

 

いや、もはや「人間」の存在価値が高い。

 

ニンゲンに生まれてよかった〜〜〜!!

 

ということで、落ち着いたところでここまでの日々をまとめてみようと思います。

 

 

「区長さんに挨拶、ご近所に挨拶」

 

まず、移住担当の方に促されたのは、区長さんに挨拶。

珠洲市は主に10地区ほどに分かれていて、その地区からさらに7・8地区に分かれいるとのこと。

それぞれに区長さんがいて、自分の住む地区長さんに挨拶をすることがこの土地で生きていくには必須。

それはポケモンでいう「オーキド博士」に挨拶にいくようなもので、

 

オーキド博士に会わなければ冒険は始まらない。

 

しかし、ゲームのように冒険が始まらないだけなら良いが

 

田舎の現実世界では「村八分」というおぞましい事態が待っている。

 

「村八分って何だろう、、、8分割にされちゃうのか、、、」

 

と怯えていたところ、

 

移住担当の方が地図を出して丁寧に区長さんのお家を説明してくれた。

珠洲市はコンパクトかつ人口が少ないので、市役所はその辺りを完全に網羅している。

 

「メガネかけてて、45歳で仕事は・・・」と、

もはや個人情報まで教えてくれる笑

 

近所の方にも挨拶行きなさい。引き出物はこんなものがいいよ。というアドバイスもいただき。

 

いざ、オーキド博士の元へ

 

IMG_6633

 

言い忘れていたが、自分は相方のような奴と一緒に一軒家を買って移住した。

詳しくは宿泊業開業に向けてを見ていただきたい。

 

そいつが一応習字をやっていたので熨斗(のし)を書かせたのだが、

冒険の始まりを前に、興奮のあまり異常な近距離で書いていたわけだ。

 

興奮すると近づきたくなるらしい。。。。

 

区長には近づき過ぎないこと祈り。区長のお家へと向かった。

 

 

区長に挨拶をするポイントは

 

①見たとこのない人が挨拶に来ることがほとんどないみたいなので、笑顔で明るく話し、怪しい者ではないという雰囲気を出す。

 

②移住の経緯を伝えると「こんな何にもないところに〜」と言われるので、珠洲の魅力に感じた点を簡潔に話すことで、怪しい者ではないという安心感を与える。

 

③とにかく怪しい者ではないことを伝える。

 

一軒家を購入&男性2人で移住してきたので、かなり不審がられる。

この土地に縁もゆかりもない人が移住して来ることが不思議でたまらないようなので、その不信感を取りはらえると、ものすごいキラキラした目で話してくれる。

 

その流れでご近所にも挨拶周りをしたがみんな口を揃えて「こんな何にもないところに〜」と言うので、
一人一人丁寧にこの土地の魅力を伝えていく。

話が止まらなくなる。

本当はみんな珠洲が好きなんだ。

そんな気持ちでほっこりした。。。

 

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無事に挨拶を終えた

犬が自由に散歩している。

 

我々の冒険が始まった。

 

お家のこと

一軒家を購入して田舎移住 〜家を買うリアル①経緯と珠洲のお家について〜

投稿日:

リアルフリーター家を買う

 

「田舎でのんびり暮らしたいよね!」

「自分たちで好きに作れるお家がいいよな〜」

「てか家賃とか払うのバカらしくない?」

「家買っちゃおう!」

「2人で買ったら半分の負担で済むしな」

てなノリで始まったわけですが、予想通り実際はそんなに簡単もいくはずがなく、、、

そんなお家を買うことのリアルな話し、田舎での暮らし、宿泊業開業等のリアルな現状をこのブログでは紹介できたらと思っております。

今回は自己紹介から珠洲の移住補助金情報、そして我々のお家についてを話したいと思います。

 

 

簡単に自己紹介

 

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我々は金沢美大に通っていた2人組の男性です。

左が楓、右が私、新谷。

1991年生まれの2017年4月現在25歳です

大学に入学した頃からなぜか馬が合い、後半はシェアハウスをしておりました。

その他、漫才をしたり、一緒にワークショップをしたり。

そんな2人が大学を卒業を機に、上記のノリで2人で共同出資でお家を買うことを決意しました。

あ、ゲイではありません。

 

楓は宿泊業、新谷はコミュニティスペースの運営や、まちづくり業をしたいと言うお互いの需要と供給がうまく合致した訳です。

それでも、2人で共同出資でお家を買うのことは、社会的には相当異常で、

完全にそういう関係だとしか思われないという苦労は

おいおいお話ししますが

ゲイではありません。

 

はい。

それから2年間、楓は大学院へ進学し、

新谷はフリーター生活をし、資金を貯めた訳であります。(自分は大学院に落ちたので)

 

 

家を買うまでの経緯

 

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大学の頃から珠洲市には何度も来ていたので、移住するなら珠洲一択でした。

珠洲の魅力は一概に語れないので「珠洲の魅力」をご覧ください。

一言で言えば、

「海が綺麗で、山もある。里山里海の営み色濃く残り、人間古来の生活をしている住民。これを守りたい!芸術祭もある!我々に何かできそう!てか、ドライブしているだけでも気持ちいいし、コンパクトで全然街だし・・・」

 

って感じで全然一言で表せられないんですけど、、、、

リアルなところで珠洲には移住者への補助制度があり

①「購入補助→購入した家の半額補助(上限100万円)」

②「リフォーム補助→リフォームに使ったお金の半額補助(上限100万円)」

③「家賃補助→住民登録をした1年目は月額3万円 、 2〜3年目は2万円 、3〜5年目は額1万円

 

というもの。

珠洲市の空き家バンクに登録されているお家の相場は200万〜500万程度。

「え、安いやつだったら半額補助もらってあと100万。2人で割ったら50万。余裕じゃん!」

 

って感じで勢いに乗り、

そして、

上記間取りの我々が購入したお家の値段がなんと、

120万(土地代別)。

 

「え、半額補助もらって60万、1人30万!?」

って感じで、立地も割と市街地にも近く、スーパーも近いので決めました。

さらに、元々高校の下宿先に使われていたので宿泊業向けの造りになっていたのも決め手となりました。

 

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その他にも良いお家があって悩んだけども、ベランダから見える海の景色にやられました。

海を眺めに行くと、海沿いのご近所さんがとってもデカイ鱈を干していたので早速話しかけに行く。

 

「来年から珠洲に移住して来ます〜よろしくお願いします〜。すごいデカイ魚ですね〜これなんですか〜?」

「これは鱈を干しとるんや。1枚持ってくか?」

 

って感じで、さらっとお魚をいただき、一瞬で心を奪われたわけです。

 

よし、お家も安く済みそうだしなんとかなるか!

と意気込んだのも束の間、

 

お家を買うにはお家の登記にかかるお金、不動産取得税、

さらにトイレが汲み取り式だったので下水道を通しトイレを作る必要があり、

それがお家の値段より高いという。。。

そして珠洲市は独自の浄水施設で水を管理しているので水道代が高い、土地代の交渉など様々な問題が浮上。。。

 

そんな具体的な値段やよりリアルな話しは次回です。

 

おわり